世界中で増えているビーガンは 日本にも浸透するか?
- 橋本整骨院
- 2018年12月4日
- 読了時間: 3分

現在、世界中で話題となっている、絶対菜食主義を貫くという、ストイックな健康法のビーガン。
日本でも、広く知られるようになったビーガンですが、今後は日本でも浸透するでしょうか?
ビーガンは、海外で急速に増え続けている

欧州では大規模な団体として知られる、オランダ ヴィーガニズム協会によると。2007年の時点で、オランダの全国民に対し、その0.1%に相当する1万6,000人が、ビーガンであると報告されていました。
◆アメリカでは6%がビーガン
アメリカでは、2012年に国民の2%がビーガンであると認めていたのが、2017年には、何と6%もの人がビーガンと膨大に増加しています。
イギリスで行われた、政府による調査では、2012年には国民の2%がビーガンであると回答。ドイツでは、2013年の時点で、全国民820万人のうち80万人がビーガン。イスラエルでは、2014年の調査で、全国民の5%近くがビーガンという結果が。
このように、海外では、急速にビーガン人口が増え続けています。
ベジタリアンとビーガンの違いは

ビーガンとは、英語表記でVeganとなり、本来はヴィ―ガンと読むのが通常ですが、検索ワードではビーガンが一般的です。
近年のビーガンは、植物性の食品だけを食べ、食事から動物製品をすべて排除するもの。
ビーガンは、肉や魚はもちろん、卵や牛乳、ハチミツも食べない絶対菜食主義をいいます。
これに対し、ベジタリアンは、肉や魚以外は何でも食べてよいという考え方。ベジタリアンでは、卵や牛乳、ハチミツを食べても良いのはもちろん、肉はダメでも魚はよいなど柔軟性があります。
◆ベジタリアンから始まったビーガン
ビーガンは、本来、あらゆる目的での、動物製品の使用を拒否するという生活様式です。
ビ―ガンの原点は、19世紀にはじまったベジタリアン思想です。
当時のベジタリアンは、肉だけでなく乳製品や卵を避け、どのような場合であれ動物を使うことを避ける考え方を表し、現在のビーガンと同じ絶対菜食主義も含まれていました。
◆生き物に対する非暴力が原点
ビーガンの理念は、あの非暴力を掲げた政治家、マハトバ ガンジーも提唱しており。
ビーガンは健康のために行うのではなく、菜食主義を貫くには、倫理的な原理が必要だと語っています。
1944年にイギリスで設立されたビーガン協会では、ビーガニズムの定義として、人間は動物を搾取することなく、生きるべきだと提唱。
ベジタリアンやビーガンは、健康法ではなく、生き物に対する非暴力を原点に、人として倫理的な生き方をしようという考えでした。
日本でもビーガンは浸透するか?

世界中で拡大中のビーガンは、日本でも浸透するでしょうか?
日本ベジタリアン協会では、ビーガンのことを、動物に苦しみを与えることへの嫌悪から、動物性のものを利用しない人と定義しています。
◆ビーガンには反発する意見も
また、ビーガンが注目され始めた背景には、政治的な思想が存在するという意見もあり、ビーガンが人種差別につながるという声も。
ホリエモンの愛称で人気の堀江 貴文さんは、肉を食べないなんてありえないと、ビーガンを真っ向から否定し、ビーガンに対する強い反発を示しています。
◆健康食として話題騒然
一方で、日本でもビーガンを「健康食」として考える人も少なくなく、著名な俳優やアーティストに、ビーガンを自認する人が多いのも現実です。
アメリカでは、ハリウッドセレブや運動選手、著名な政治家などがビーガンであることから、日本でも話題性がますます向上。
◆ビーガンブームが間近に迫る
街に出れば、ビーガン料理専門のカフェはもちろん、ビーガンラーメンを売り物にするラーメンチェーンもゾクゾク登場。
おいしいだけではなく、肉や魚を一切使わない、創意工夫の素晴らしさに、店を訪れた誰もが舌を巻いています。
ビーガンは一兆円市場になるという噂もあり、ビジネスパーソンにも大注目のビーガンは、日本でのブームが間近に迫っていると、言えるのではないでしょうか。
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